40代後半から50代にかけて訪れる更年期は、女性にとって心身の変化を感じる時期です。月経の停止だけでなく、
様々な症状が現れることから、戸惑いや不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
更年期障害の症状の一つとして、脂肪がつきやすくなることが挙げられます。特に、ヒップや太もも、お腹周りなどに
お肉が付きやすくなります。これは、基礎代謝の低下とエストロゲンの減少という、2つの大きな原因が関係しています。
基礎代謝の低下
基礎代謝とは、何もしていない状態でも消費されるエネルギー量です。年齢とともに筋肉量が減少し、
基礎代謝も低下していきます。
エストロゲンの減少
エストロゲンは、脂肪の蓄積を抑制する働きがあります。更年期になるとエストロゲンの分泌量が減少することで、
脂肪が蓄積されやすくなります。
特に、皮下脂肪よりも内臓脂肪が蓄積されやすくなり、肥満や生活習慣病のリスクを高めます。
更年期太りの対策
更年期太りを防ぐためには、以下の対策が有効です。
運動習慣を取り入れる：筋肉量を増やすことで基礎代謝を上げ、脂肪燃焼を促進することができます。
ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動に加え、筋力トレーニングも効果的です。
食事を見直す：カロリーや糖質の摂取量を控えるたげでなく、食事を摂るタイミングや血糖値コントロールを行いましょう。また、野菜や果物、魚などの栄養価の高い食品を積極的に摂取しましょう。
特に、大豆製品はエストロゲンのような働きを持つイソフラボンが豊富に含まれているためおすすめです。
質の高い睡眠をとる：睡眠不足はホルモンバランスの乱れやストレスの原因となり、更年期太りを悪化させる可能性があります。毎日7〜8時間程度の睡眠を心がけましょう。
ストレスを溜めない：ストレスはホルモンバランスの乱れや食欲増進の原因となります。適度な運動や趣味など、
自分なりのストレス解消法を見つけてください。
更年期太りは、基礎代謝の低下とエストロゲンの減少という、2つの大きな原因が関係しています。
しかし、運動や食事、睡眠などの生活習慣を見直すことで、ある程度は予防することができます。
更年期は女性にとって大きな変化を伴う時期ですが、上手に乗り越えることで、
より健康で充実した生活を送ることができます。今回ご紹介した内容を参考に、自分に合った方法を見つけて、
更年期を健やかに過ごしましょう。
